2006年09月28日

How to make my world; things I got will be a part of it.



失って初めて分かる価値、というものがある。

いつも近くにあるものに対して人は興味を持ち難いけれど、
それが無くなってみるとひどく不安になったり、はたまた
落ち着かなくなったりするというのはよくある話ではある。
俺が単身神戸にやって来てから既に一年半程が経ったのだが、
実家に帰る度に俺は福岡の人間なんだな、といつも思う。
離れて分かる故郷の美しさよ、なんてな。

変わるもの、変わらないもの、そして変えられないもの。
俺の帰るべき場所は、きっとこれからも変わらない。

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posted by iNut at 17:34| バンクーバー ☀| Comment(20) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月24日

月まで歩いて行けるかな?



先行きの見えない状況の事をよく一寸先は闇・なんて例えるけれども
我が華やかなる二十年の人生において、これほどまでの真っ暗闇に
お目にかかったことはない気がするな。お目にかかるっても、まあ、
暗過ぎて何も見えないんだが。手元でうっすらと光る携帯のバックライトを
頼りに一歩ずつ慎重に、しかししっかりと前に進もうとすると、やにわに
俺の袖を引っ張って止める奴がいる。おい、しっかり歩けって。

「いやや!もうええやん、帰る!」

じゃあ一人で帰ればいい。命綱たる光源、すなわち携帯を持っているのは
俺だけだからな。帰れるもんなら一人で闇の中に突っ込めばいい。

「そんなん無理やって!もう行きたくない怖い怖い!」

あーもう喚くな叫ぶな分かったから。そんなに帰りたいのかよ。
じゃあ、そうだな、あと百歩行って何もなかったら帰ろう。どうだ?

「10歩」

値切るな。じゃあ50歩だ。

「25歩」

駄目。50歩。これ以上はまからんねえ…って何の交渉だよコレ?
あーもう行くぞ、一歩、二歩!

「三歩!四歩!」

五歩、六歩…っとちょい待ち。何かいる。見えるか?

「え!?ちょ、何?何が?」

そこだ…ほら、そう…お前の後ろに!

「いやああああああああああああああああああ!」


それは平和で静かな森の中で起きた、平和で静かな出来事。
悲鳴も、絶叫も、全て闇の中へ、吸い込まれてゆくから。

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posted by iNut at 00:16| バンクーバー ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月21日

茶柱が立った(あとクララも立った)!



便りがないのは良い便り、と言うがなるほど深い言葉である。

連絡を寄越す暇もないほど充実した日々を送っているのだろう
という超ポジティブ解釈なのだが、こと俺に関して言う場合は
weblogが更新される時というのがヒマの極地にある時だけであり
俺が幸せな時はweblogは沈黙、俺の幸せは発信されることはない、
そういうメカニズムになっているようなのである。

しかしまあ、たまには激忙の間隙を縫って幸せをアップロードするのも
悪くはないだろ?こういう所に俺の博愛精神が垣間見えるよな(反論は無視だ)。

突き抜けるように晴れた秋の空の下、俺は今日もまた踊る。
Goodbye summer, welcome autumn.

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2006年09月11日

崩落的ダイアログ。



日も沈めばすっかり涼しくなり、いよいよもって秋の到来を
ひしひしと感じさせる今日この頃。喧しい蝉の鳴声も途絶え、
今では鈴虫が清らかに平和な街のBGMを奏でているのみ。

ふと空を見上げると、金色の満月が輝く綺麗な夜空。
その月の下で長閑に暮らす俺のような人間がいれば、
内戦で荒れる国で耐えることのない恐怖と戦う誰かがいる。
だが月は、誰に対しても平等にその美しい姿を曝け出す。
それはとても優しく、とても残酷だ。

だから俺は、今日も祈る。
"俺の"明日が、平和でありますように。

俺は俺の為にしか、生きられないから。俺の幸せしか、願えないから。

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2006年09月07日

Rainy Day, Singing My Song. -end of summer, welcome autumn mix-



三宮からの帰り道、私鉄の座席に座って周りを見ると
世界には実に色々な人間が存在することに気がつく。
老若男女と括ることは簡単だが、きっと俺以外の人にも
それぞれ仕事があって恋人がいて人生があるのだろう。
だが俺には俺の世界しか見えないように、他の人間の
世界の存在を確かめる事は出来ないのだ。
それは神の存在証明に似て。

人は観測出来ないものを、存在しないものとすることしか出来ない。

だから、人は想像する。
この狭い車内には空間という概念を超えた、
幾多の世界が、きっと存在しているのだと。

電車が駅に滑り込むと同時に俺は座席を立った。
ホームへ降り、エスカレータに乗る。関西の掟に従って右側に立つ。
人々が次々にエスカレータを駆け上がって俺を追い越して行く。


…だから、エスカレータでは歩くなと言っているだろ。

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2006年09月03日

LALALAセイロンティー



突然だが、今俺は非常に困っている。

今朝、非常にゆるゆるとしたSunday morningを一頻り
味わった後に、さて朝食にホットケーキでも作ろうかと
ベッドから起き上がり、キッチンに立ったところまでは
良かったのだ。卵と牛乳とミックスを完全目分量で配合、
フライパンでこんがり焼けばスーパーなホットケーキが
出来上がる筈だったのだ。筈だったのだが。

バチンと極太のゴムが切れるような音と共に電気が消え、
沈黙した換気扇とエアコンが部屋の電気が途絶えた事を
静かに主張していた。そんなに電気を使っている訳では
ないのだが…と訝しげに電気盤のつまみを引き上げて、
もう一度、先程ヒューズが飛ぶきっかけとなった電熱器の
スイッチを入れ…バチン!

…。

その後数十回、念力を込めたりお祈りしたりと様々な方法で
やってみたが電熱器のスイッチがヒューズと直結しているか
のように悉く電気が飛ぶ。仕方がないので関西電力に電話すると
「電熱器が漏電してんねやろ」というお答えが返って来た。
漏電か。そうかそりゃしょうがねえな。


で、俺は朝飯に何を食えばいいんだ?

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posted by iNut at 14:37| バンクーバー ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする