2006年11月29日

墜落する絨毯と六月の花嫁/東の果ての黒い森の、動かない機械人形



"5 days to go"

年内を神戸で過ごすのは今週が最後という事で、諸々の後始末に
奔走する毎日。講義の欠席届に診断書を添えて教官に提出したり
サッカーの仕事を後輩に押し付けたりとto do listは真っ黒である。

思えばほんの数週間前まで、Siestaを楽しむ余裕があるくらいユルい
生活を楽しんでいたのに!あの時は、まさか年末のまるまる一ヶ月を
福岡で過ごすことに、しかも病室に缶詰めにされるだなんて夢にも
思わなかったさ。一寸先は闇、とはよく言ったものだね。

だが"塞翁が馬"という故事があるように、人生は山あり谷ありだ。
夏。ドイツの地であの熱戦を目の当たりにした俺は確かに言ったよ、
"この先十年くらい不幸でも我慢する"って。だから文句は言えないさ。
「死にそうに苦しい時こそ、下らない冗句を言って下品に笑え」。
ブルーな表情は俺には似合わないのさ。


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posted by iNut at 00:59| バンクーバー ☁| Comment(14) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月24日

月がないと人間死んじゃうんだって!



夏の終わりに別れを告げた旧い我が家に、こんなにもすぐ
戻って来ようとは思ってもいなかった。俺が小さい頃から
十数年の時間を過ごし、もう帰る事もないと思っていた、
山の麓の小さな町。以前と少しも変わらない、俺の故郷。
それは小雨の降りしきる、灰色の冬の日。

半年も経たずに再会した家族は少しも変わっていないようで
それでもどこか少し変わっているような、そんな気がして。
家族四人での食事。食後の珈琲と下らない会話。
ここが、俺の生まれた場所。



今だけは、俺の左足を持って行ってしまった神様に感謝します。


本当に本当に何もない町だけど、
俺の帰る場所は世界で一つだけ。
そう、気付かせてくれたから。


This is the only place I can say, "I'm home."

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posted by iNut at 19:43| バンクーバー ☁| Comment(19) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月19日

今日が雨上がりのピッチなら、僕の左足で虹を描いてみせるよ



どうやら俺の左膝は尋常ではない状況に陥っているらしく
手術で膝が動かせるようになってもそれは最早元通りとは
言い難いものになってしまうらしかった。あの日を境に、
俺の左足は永遠に失われてしまったという訳なのである。

そんな事態になることが予め分かっていたなら、もっと
丁重に扱っていたのにな。今では自分の足に申し訳ない
気持ちで一杯だ。もう済んだ事を言っても仕方がないし、
諦めるしかないのだけれど。

母上は、それはきっと何かのサインだと言った。
神様が俺に何かを伝える為に俺の左足を殺したのだ、と。
それが何かはまだ分からない。だけどいつか分かる日が来る。

だからそれまで、俺は、




                  

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2006年11月16日

我が左足へ捧ぐ鎮魂歌。



結果出ました!!

白い壁に囲まれ、柔らかいオレンジの光がこもった小さな部屋の中心。
ゴウンゴウンと不吉な音を立てるのは、最新鋭の体内走査装置たる
Magnetic Resonance Imaging Machine、その中に放り込まれた俺は
セレプロに入ってゆくプロフェッサーXのような気分になっていた。
しかし"MRI検査室内は強力な磁場になっています"っていう但し書きが
あったからどちらかというとマグニートーか。なんにせよミュータントに
なるだったら、そうだな、オプティックブラストの一発や二発はガツンと
撃てるようになりたいのだが。

そんな駄目思考をしている内に検査は終了。担当の女医さんに緊急オペが
入ったとかで診察は受けられず、翌朝再び病院へ行くことに。
ラー

そして翌朝、俺を待ち受けていたもの。
それは我が親愛なる左足内部の映像と残酷な病状宣告だった。

衝撃の診断結果を受け入れる覚悟がある方はこちら。
posted by iNut at 11:07| バンクーバー ☔| Comment(19) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

Taking little, walk on the way to her paradise.



生来の超お祭り男である所のこの俺が学園祭という一大イベントを
黙って見過ごす筈もなく人一倍楽しんだそのついでに俺の楽しみを
他の人にも分け与えてあげようという最強のお節介行為を炸裂させ
人々の失笑を買うという結末は、まあその予め分かっていた事では
あったのだが。我が家には"お祭りは無条件に楽しむべし"っていう
絶対不可侵の理論があるんだよ。折角の祭、楽しまなきゃ損だろ?

日常があっての非日常。
いつもと同じ日、少し違う日。


我を忘れて、飛び跳ねるのだ。

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posted by iNut at 11:51| バンクーバー ☔| Comment(13) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月08日

草笛症候群。



実はこんな大怪我をするのは初めてではなく、高校三年の時
同じように左足首を骨折して一ヶ月程松葉杖生活を余儀なく
されていた事がある。思い返せば中学のサッカー部時代にも
オスグッド病という奇病で左膝を痛めていたこともあったし
どうやら俺の左足には文字通り悪魔が取り憑いているらしい。

そうやって、またしても左足が動かなくなってしまったことで
ただでさえユルい俺がこれまで以上のSlowlifeを送るここ数日間。
こんな状態になってしまって初めて気付く事、というのも幾つか
あるのだけれど、一人ゆったり動いているとみんな少し急ぎ過ぎ
なんじゃないか?と思ってしまう瞬間がある。

"Who goes slowly goes far"だよな?
ほら、のんびり行こーぜ。

肌寒い風に身を捩ると、東の空の満月が見えた。
けれど視線は足下に、少しずつ坂道を降りて行く。
松葉杖の音を聴きながら、一歩ずつ、ゆっくりと。

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2006年11月06日

weblog創設以来初めて意味のある文章を書いてしまった。



061106-161635.jpg


左足、完全に沈黙しました!


話せば長くなるのですが、複雑怪奇な事情から本日昼前にフットサルを
やっておりましたところ、例の痛めた左足がイヤな音を立て俺再び絶叫。
救急車で病院まで搬送されまして。診断の結果、単なる捻挫などではなく
靱帯損傷、最悪の場合断裂の可能性があるそうです。相変わらず骨に
異常はないらしいのですがそんなの聞いても嬉しくないです。

という事で再び松葉杖生活です。再びというのは一昨年も体育祭を
目の前にして左足首を骨折するという事態になりまして、なんかもう
秋のイベントの前には俺は大怪我をするっていうアレなんですか?
神様の横暴に俺はもう耐えられません。弁護士を呼んでくれ!!

詳しい病状はMRI検査を受けないと分からんのですが、その検査が
来週の水曜にあるので、それまではがちがちに固めておかねばなりません。
動きにくいことこの上ないです。さらに検査の結果次第では手術したり
入院したりと素敵な展開が目白押し!神様、俺なんか悪い事した!?早く弁護士を!!

こんな時に一人暮らしだと死にたくなるな。

という訳で主にガッコではとても奇妙な動きをしていると思いますので、
余力のある方は助けて頂きたいです。あといろいろ家事が出来なく
なるので困っています。嫁を真剣に募集したい気分だ。それは冗談としても
せめてがーるふれ…いや、もう言うまい。虚しくなるだけだ。

とにかく学園祭では間違いなく戦力外です。ぶっちぎりで役に立たないと
思いますのでその辺よろしくです。あとその他種々雑多な約束事も
ことごとく放棄の方向へ持って行かざるを得ないです。だから普段以上に
役立たずっぷりを発揮する僕をこれからもよろしくお願いします。

ま、そーゆーことなので。それと僕に会った時に大袈裟なまでに
ぐるぐる巻きにしてある左足を見て、くれぐれも「大丈夫?」って
訊くのだけはやめて欲しいです。見たまんま全然大丈夫じゃないですので。
今僕が最も恐れているのはマネージャーにこれがバレてしまったら最後、
滅茶苦茶怒られるであろうという事です。ああ、主よ、俺に救いの手とか
モラックスの咒式とかそんなんをくれ!

以上!

posted by iNut at 16:57| バンクーバー ☔| Comment(24) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月03日

逃げ足だけは超一流



今日から三連休!

…という気分に一向にならないのはどうしたことだろう。言うまでもなく
昨晩から続く地獄の四連勤の所為である。確かに世間様が休みの時こそ
飲食業はあくせく働かねばならないのというのは道理なのだが俺の本職は
学生なのだ。たまの休みに日がなダラダラしたいと思っても責められまい。
熱気のこもった厨房。シンクに溜まっている大量の皿を次々に洗っていく。
不景気な顔をした俺のボヤきを聞きつけた兄貴が「お前どうせそのうちに
大学辞めて飲食業に目覚めるんやろ」とか叫んでいるのが聞こえる気がする。
どうやら俺の知らないうちに俺の将来は決まっていたらしい。はぁとかへぇとか
適当に返事をしながら、俺は友人に勧められた塾講師のバイトの事を考える。

自分でこう言うのも何だが俺は攻性咒式士もとい飲食よりも塾講師の方が
性に合っているような気がしているのだ。教育産業に携わる事を頑なに
否定し続けていた俺なのだが、想像以上の高時給を前にしては"揺らぐな"
という方が無理であることだし。今の俺の五倍はあろうかという最高職の
月給を聞いた時は流石に戦慄した。もしそれだけのお金が手に入れば、
食器はマイセンになるiBookはMacBook Proになる音響はBang&Orfsenになる…

俺の独白が聞こえたのか、シェフが「独り言は聞こえないように喋れ!」
と怒鳴っている。それは喋るなと言っているのか違うのか、どうなんだ?
しかし相変わらず俺の職場は捻くれていると思わざるを得ない。カレンダーの
11/6の欄には赤丸と共に"フットサル 12:00〜"と書いてある。
…俺、その日学校なんだけどなあ。

「お前な、勉強よりも大切なものってあるやろ」とシェフの怒鳴り声。
また聞こえていたらしい。だから今度は、聞こえないように小声で呟く。

やれやれだ。


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posted by iNut at 16:04| バンクーバー ☔| Comment(11) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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